作詞・作曲:頭慢
朝の海にカラスが鳴く
昼間の森に蝉が鳴く
夜の街に紛れて猫が鳴く
人間はなんて鳴く
人間だけが鳴けない
声は言葉になってしまう
コミュニケーションは自分の得のため
なんて言葉は不自由だね
だから遠い昔の言葉が始まる前の
遠い昔の音楽を奏でよう
カラスは明日死ぬかも
蝉は今日にも死ぬかも
猫も 今日だけを生きている
僕はいつまで生きるの
人間だけが明日を不安で
明日の明日を数える
記憶と歴史と引き換えに
鳴き声を忘れてしまった
せめて遠い昔の言葉を見つける前の
遠い昔の音楽を奏でよう
情動が感情となってしまう前に戻って
訴えるだけの音楽を奏でよう
地球の生き物たちと肩を並べるように
始まる前の音楽を奏でよう
遠い昔の音楽を奏でよう