南ぬ浜ラブストーリー

作詞・作曲:頭慢

まるで置いてけぼりにされたかのように
あなたと別れた嵐の夜
声をかけることもできないまま
車の赤いライトを見送った

仲間たちの優しい声を振り切って
今夜あなたを探しに行く
愚かな希望だとみんなは言うけど
奇跡はきっと起こると信じてる

サザンゲートの橋を渡って
あなたの匂いかすかにたどり
美崎町の明かりが見えたら
あなたに会えるもうすぐ きっと会える

南の浜の緑の楽園で
いつまでも暮らせばいいのに
あきらめきれない悲しい心
誰も幸せになれないというのに

夜の闇に紛れて行こう
あなたとの日々記憶をたどり
美崎町の明かりが見えたら
あなたに会えるもうすぐ きっと会える

私の中の大切な性が 失われてしまう前に

決して運命を変えるのではなく
始めからもう決められた運命
美崎町の明かりが見えたら
あなたに会えるもうすぐ

サザンゲートの橋を渡って
あなたの匂いかすかにたどり
美崎町の明かりが見えたら
あなたに会えるもうすぐ きっと会える

ありがとう

作詞・作曲:頭慢

ありがとうありがとうありがとう ありがとうありがとうありがとう

あなたの口から誰かの噂話を
聞けばとってもかなしくなる とても悲しくなる
うれしかった話楽しかった話 幸せな話を聞きたい
役に立つ話やあなたの好きなものを 聞けたなら私もうれしい

ありがとうありがとうありがとう ありがとうありがとうありがとう
ありがとうありがとうありがとう 一番大切なあなたに

海辺に座れば 波はキラキラ光り
さまざまな音や 魂を喜ばせて くれる全てに感謝
人は人の中で生きて行くのだから 砂を払って誰かに会おう
そしてその誰かを喜ばせることが できたらその出会いに感謝

ありがとうありがとうありがとう ありがとうありがとうありがとう
ありがとうありがとうありがとう 一番大切な出会いに

プレゼントはもう もらっているんだよ
今ここにある 全てが神様からのプレゼント
100年にも満たない年月なのだから 与えられただけでありがたい
人との惜別も病の苦しみも みんな受け入れて生きて行く

ありがとうありがとうありがとう ありがとうありがとうありがとう
ありがとうありがとうありがとう 一番大切な今に

石器時代には 愛も優しさも
それから自然 なんて言葉も無かったのだから
不幸とか悲劇は存在しないもの そう思う心があるだけ
だからたんたんとね日々を生きて行こう コップに半分の水で

ありがとうありがとうありがとう ありがとうありがとうありがとう
ありがとうありがとうありがとう 一番大切な日々に

ありがとうありがとうありがとう ありがとうありがとうありがとう
ありがとうありがとうありがとう 一番大切なあなたに

あなたの絵の中で

作詞・作曲:頭慢

あなたが描いた絵の中で 私はずっと暮らしたい

あなたが描く絵の中に 私の姿は見つからない
あなたが描く絵のモチーフは 自分勝手な興味のまま

初めてその絵を見たときに 涙がこぼれてきた
そこには自分でも気づかない 心の秘密があったから

あなたが描いた絵の中で 私はずっと暮らしたい
あなたが描いた絵の中で 私はそっと眠りたい

風景画を描くと言っては 鳥の絵ばかりを描いてる
それは木を見て森を見るように 周りばかりが見えているから

もしも絵の中に私が 入れるならそれは偶然
あなたより私が先に死んだなら 赤い五角形を書き添えて

あなたが描いた絵の中で 私はずっと暮らしたい
あなたが描いた絵の中で 私はそっと眠りたい

キャンバスを前にして
あなたは神様になる
描く世界はあなたが名前をつけた宇宙

洞窟の中のバイソンを 描いたあなたの前世
永遠の時の中にさえ 私の居場所が無いなら

あなたが描いた絵の中で 私はずっと暮らしたい
あなたが描いた絵の中で 私はそっと眠りたい

宇宙の三月(コスモスのマーチ)

作詞・作曲:頭慢

南の島では 三月にコスモスが咲く
色とりどりの花で出来た 線を君は辿ってゆく

僕たちは生まれてから 様々な理屈を拵えて
世界に線を引いて たくさんの名前をつけてきた

君がこれから歩いてゆく先にも 名前がついているかな
それは最初にアダムがつけて ソクラテスやニュートンがつけた
名前を幾つも幾つも覚えて今まで

コスモスの花で作った 道を今は辿ってゆくけど
コスモスに引かれた線を きっといつか超えてゆける

宇宙が生まれて 156億年
その時に作られた 元素で君も作られてる

でも君は様々な 部品のより集めじゃない
一歩ずつ動いて 風の中調和する生命

君はどこまでも広い宇宙の中の 永遠の時間の中の一瞬
だからそれはアインシュタインや シュレーディンガーが見つけた
ゆらぎをいつでもいつでも感じてこれから

コスモスの花で作った 道を今は辿ってゆくけど
コスモスに引かれた線を きっといつか超えてゆける

コスモスの花の道は 本当はただの幻想だから
コスモスに引かれた線は 最初から無かったと

さきえだ物語

作詞・作曲:頭慢

ごきげんいかがですか
この場所に移り住んで
もう半年が
過ぎてしまいました

暑い夏の頃でした
この場所に来たのは
汗をかきながら
荷ほどきしました

今は季節が半分まわり
つよい風が吹くようになり
雨がつづくよな
日もあります

海から吹く風は
遮るものなどなく
そしてここでの暮らしを
遮るものなく

東京じゃなくて
沖縄でもなくて
ああここはさきえだ
風に吹かれて

ときどきあなたのこと
思い出したりします
さきえだの海を見せられなかったのは
後悔してます