失われた時代の片隅で

詞・曲:頭慢

少年の頃、僕は 1999年には死んでしまうと思ってた
結局のところ、その時には 何も起こらなかった世紀末
それから・・何年も 何も起こらなかった時代を過ごした
いや、この四半世紀の間に 大変な目にあった人がいる事もわかってる
自分だって他の人から見たら 何も起きてないなんて思えないかも知れない
だけど自分の中から見た自分は 相変わらずの時代を過ごしてる

少年の頃から なんて世界は変わってないんだろう
白髪交じりの頭を 少し傾けて
失われた時代を 確かめに出かけよう
失われた時代を この目で見に行こう

複雑系の社会の中で どうしてあれはこれだと言い切れる人がいるんだろう
あなたの今と私の今は違うんだよ 共通だという幻想
人と人とが集まって 人でないものになってしまうそんな怖ろしさ
人の心と人の心の真ん中に出来上がったものは 誰の心とも矛盾する何かの心
街ですれ違うひとはただ この時代を受け入れているだけなのか
人の心の怖ろしさは 人が人と関係しなければならない怖ろしさ

こんな時代に生きてる めずらしい経験だなんて
そんな皮肉のひとつでも 言いたくなる
失われた時代を 確かめに出かけよう
失われた時代を この目で見に行こう

失われた時代の片隅で この時代をまるで無いことのように生きるのか
100年前の自分と100年後の自分は 同じ場所にいるのだろうか
何も無い場所に 自分がいること想像してごらん
時間が無い場所に 自分がいること想像してごらん

失われた時代を確かめに出かけよう
失われた時代をこの目で見に行こう

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