名前をもらった


詞・曲:頭慢

子供の頃と言えば教室の隅っこの席で
消しゴムかすまるめてるような子供だった

国語の成績が少し良くて運動はぜんぜんだめで
バスに乗ればすぐ乗り物酔いするような子供だった

そのとき僕は名前をもらった
そのとき僕は名前をもらった
そして僕は親につけられた名前だけが名前じゃないと知った

大学卒業したばかりのその女の先生は
授業で外にバッタ採りに連れってってくれた

放課後僕は一人でその先生の仕事を
じゃましながらいつまでも残って遊んでた

そのとき僕は名前をもらった
そのとき僕は名前をもらった
そして僕は新しい名前がとてもとても気に入ってしまったんだよ

やがて子供の時代を過ぎ社会の波にさらされて
でもそのときもらった名前は忘れなかった

様々な集団や立場で僕は色んな名前を持つ
それを使い分ければいいと学んだあの時

そのとき僕は名前をもらった
そのとき僕は名前をもらった
そして僕はいろんな名前を持っていろんな場所で生きていった

歳をとって違う場所で暮らすようになった今も
色んな名前の中にあの頃の名前は忘れないよ

でも僕が死んでしまえば誰かの記憶の中に
その名前が少しだけ残ってくれたらいいさ

そのとき僕は名前をもらった
そのとき僕は名前をもらった
そしてそのときもらった名前はいつまでも記念碑のように

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