ココロノ中ノさいたま

詞・曲:頭慢

海から吹く風の中で
暮らし始めたとき
今まで住んでいた場所は
ふるさとになったか

生まれて育った所を
答えるその度に
思い浮かべる風景は
そこにはない場所

大宮公園の桜
調神社の十二日まち
与野ハウスから見る雪
さいたま新都心のイルミネーション

生まれて育った所に
残したものはない
全て心のダンボールに
詰めて送ったから

大宮ルミネの人混み
埼大通りのけやき並木
東大宮の餃子屋
秋ヶ瀬公園の土手の道

ずっとずっとずっと
生まれた場所から吹く風に
ずっとずっとずっと
風に吹かれながら生きてく

氷川参道わきの図書館
見沼代用水の濁った水
一時間待ちの東北線
京浜東北線に乗ってどこまでも
県立博物館でデート
なをたんの曇った窓

遠い指輪

詞:秋葉信雄・曲:頭慢

女が一人 バスルームで唄う
草原の歌を モンゴルの言葉で
愛する人を懐かしむ 母から聞いた
遠い音

男は一人 ベッドの上で
腹ばいになり タバコをくわえ
安宿のシーツ 汗で濡らし
遠い夢

はずした指輪を もとに戻し
男は一人 部屋を出る

残り香が 漂う ような気がして
ドアを探して街を歩く
降り出した雨が コートを叩く
遠い道

忘れた歌が 耳元で鳴る
男は一人 ドアを開ける

タバコの煙の その向こう
ゴロワーズの誘い
指輪をはずし 席に座る
遠い闇

はずした指輪が 責めてくる
男は一人 消えていく
遠い指輪・・

 

ヤギのお母さん

詞・曲:頭慢

わたしはヤギのお母さん
ヒゲが生えてるけどお母さん
娘は可愛い子ヤギです
娘はわたしに似て器量好し

わたしはヤギのお母さん
南の島に暮らしてます
太陽の光をいっぱい浴びて
娘と2人で暮らしてます

お父さんはもう居ないけど
娘は優しい飼い主さんが大好き

わたしはヤギのお母さん
草をいっぱい食べて太り気味
娘は可愛い子ヤギです
草をいっぱい食べて育ちます

今日は飼い主さんのお家で
なにやらお祝いごとがあるそうな

わたしはヤギのお母さん
娘のことをよろしくね
わたしはヤギのお母さん
後のことは頼みます

さよならメゾンココナッツ

詞・曲:頭慢

灰色した街の生活に疲れて
やすらぎを探して南の島へ
知る人もない場所で暮らし始めた
独りには広すぎるメゾンココナッツ

季節がいくつか巡り
仕事にも慣れたころ
いつもの帰り道にふと気づいたのは

旅人で賑わう南の島で
旅人になれない自分がいる

何一つ不自由はないはずなのに
自由を持て余すメゾンココナッツ

ある日忘れたはずの
人の声が届く
震える心の奥に気づいたのは

この島の海さえ見たことない
リアルを見失った自分だった
最後の日初めて旅人になり
明日この部屋を出て都会に戻る
メゾンココナッツ

 

Crow in moan (悲しみのカラス)

lyrics:Nobuo Akiba music:Toman

One crow flew over the cuckoo’s nest
You’ve been wand’ring through him from the west
You remember the man in that fest
That’ll be the night you won’t forget

One crow stands there really alone
You don’t know why he’s crying and moan
Do you realize the soul in his own?
He was changed into a crow and flown

The cuckoo’s living the highest tree (highest tree)
The crow ain’t giving yes, set him free

One man flew over the cuckoo’s nest
He couldn’t find you just as his guest
You don’t know one man without his crest
You can’t tell him from the crow, that’s the best