海と擬人法

詞・曲:頭慢

僕たちは水や空気やアミノ酸からできている
僕たちは太陽の熱や木星の引力からできている
僕たちはとてもさまざまなものからできていて
自分の体すらその一つの部品でしかない

僕たちは猫の鳴き声やカビ臭い椅子からできている
僕たちは木陰を抜ける風や海辺のブランコからできている
海に来ると自分という擬人化が少しほどけて
どうでもいい何でも無いような存在になる

ほら海に来て寄せる波の音を聞けば自分を形づくる
さまざまなものの間に海の水が染み渡るようだ

僕たちは心臓やシナプスや爪の垢からできている
僕たちは血液型や星占いからできている
昔とても愛した人へ伝えられなかった後悔や
死んでいった友達の記憶からできている

僕たちはデニソワ人やアンモナイトからできている
僕たちはやりたいことや伝えられないものからできている
海に来ると自分という擬人化が少しほどけて
海と空と自分の境目がわからなくなる

ほら海に来て寄せる波の音を聞けば自分を形づくる
さまざまなものの間に海の水が染み渡るようだ

誰か僕と内緒の話をしよう

詞・曲:頭慢

この狭い町で暮らしていると
ちょっと外を歩くだけで知った顔に会う
でももしも街の中で自分に会ったとしても
それが僕だと僕はきっと
きっとわからないだろう

誰か僕と内緒の話をしようよ
僕を知っている君を探しに行くよ
誰か僕と内緒の話をしようよ
長い長い夜を一緒に過ごそう

昔のブログを読み返してみると
ちょっとこいつは誰なんだろうって思う
昔の写真を見ても本当にそれは自分なのか
でも今の写真を見ても
同じ気持ちになった

誰か僕と内緒の話をしようよ
僕を確かめるのは君の指先
誰か僕と内緒の話をしようよ
僕を確かめた君を確かめる

僕を知ってる君を探しに
都会のビルの街へ紛れ込もう

誰か僕と内緒の話をしようよ
僕を知っている君を探しに行くよ
誰か僕と内緒の話をしようよ
長い長い夜を一緒に過ごそう

飛び出し注意

詞・曲:頭慢

南の島の北の果て
車を走らせ向かいます
岬の白い灯台は
恋する二人が誓う場所
お気に入りの歌かけたなら
気持ちは上向き60度

だけど気をつけて スピードは控えめに
前方確認 飛び出し注意

シロハラクイナ 黒いカラス
イノシシウリ坊 セマルハコガメ

南の島の北の果て
ポンコツ車で向かいます
お日様キラキラ光るから
心もウキウキしてきます

だけど気をつけて 浮かれている時ほど
好事魔多し 飛び出し注意

シロハラクイナ 黒いカラス
イノシシウリ坊 セマルハコガメ

のろまなハト 痩せた猫の子
散歩中わんこ 飛び立つカンムリワシ
サキシマハブ 白いお馬さん
オオヒキガエル ヤギのお母さん

新しい物語

詞・曲:頭慢

子供の頃の将来と
今の自分の将来に
違いなんてない 子供の頃に見た
夢だってもう一度見てもいい

でも必ず夢を見なくていい
見なくちゃいけない夢はない
向かう場所なんて 決めなくていい
あの水平線を 目指せばいい

昔のことは今の自分が作った
新しい物語
これからのことも今が一頁目の
新しい物語

忘れたはずの遠い思い出が
眠れない闇に引き込む
だけど記憶は決してクロニクルじゃない
机の奥にしまった貝殻

昔のことは今の自分が作った
新しい物語
これからのことも今が一頁目の
新しい物語

時間の流れを語ろうと

作詞・曲:頭慢

時間が流れているだなんて
誰が発明したことだろう
時間が流れているのなら
僕は何かに流されている

時間の流れのその中に
海の波は寄せてるのだろうか
時間の流れのその中で
しましまの魚は生きてるのだろか

時間はいつか点のようになって
この世の終わりがくるのだろうか
終わりの無い輪廻に終わりが来て
そしてたましいは安らぐのだろうか

時間の流れは誰のもの
あなたと僕と猫の時間がある
時間の流れはそれぞれに
自分の時間を生きている

時間の流れをつかまえて
僕は時々シャッターを切る
時間の流れを語ろうと
こうして歌を歌っている

時間はかつて点の中に始まり
宇宙のひろがりは加速をする
心臓の鼓動の数が決められていようと
いつもたましいは宇宙によりそう

時間の流れを語ろうと
こうして歌を歌っている
歌っている僕も流れの中
歌っている僕も流れている
そして歌も流れている
それを聞いてる人も流れている